中年サラリーマンの人生を豊かにするためのブログ

団塊ジュニア世代(40代)の中年サラリーマンが抱えるさまざまな悩み(副業や転職、健康など)について、ヒントになる情報を提供します。

外資系企業と日系企業、それぞれのメリットとデメリットとは?

私は外資系企業で4年、日系企業で7年間勤めました。
今回は、外資系企業、日系企業、それぞれで働くメリット、デメリットをまとめてみようと思います。
ただし、外資系企業、日系企業といっても個社によって制度や社風も変わりますので、一概にまとめることは乱暴だと思います。
本記事はあくまでも私の主観として捉えていただき、今後の身の振り方の参考としていただければと思います。日系企業にはスタートアップの日本企業は含まず、所謂オールドカンパニーのイメージで記述しております。

 

外資系企業と日系企業、転職するならどっち

 

 

 


1.外資系企業で働くメリット

 

職務記述書による明確な仕事内容

 

外資系企業には、JD(Job Discription)と呼ばれるものがああります。これは、それぞれのポジション毎に期待する役割や成果を記述したもので、日本語では職務記述書と訳されます。
私が在籍していた外資系企業にも、もちろんありました。
このように、外資系企業ではやるべきことが明確なケースが多く、自身の期待する事と会社の期待する事のミスマッチが少ないことが大きなメリットです。

 

能力主義

 

外資系企業では、能力があれば重要な仕事や難易度の高い仕事に従事できるチャンスを与えられることが多いです。
私が在籍していた外資系企業内では、よくエンパワメント(権限委譲)と言われていました。
日本企業だとそこまで権限委譲できるケースは少ないかもしれません。

 

充実した福利厚生と高い給与

 

外資系企業では福利厚生が充実しているケースが多いです。出来る人間には優しい、これが外資系企業です。逆に、出来ない人間には厳しいのですが。。。
福利厚生はカフェテリアプランや食堂の充実などがあげられます。住宅ローンの金利補助なんていう企業もあります。
日本企業の福利厚生は財形や保養所、団体生命保険などでしょうか。個人の裁量による福利厚生メニューの充実が外資系企業には多いと思います。
また、給与は日系企業よりも高い場合が多いと思います。
日本企業と違い、人員整理的なことが行われますので、母集団が少なく、会社が考える優秀な人間しか残っていかなくなることがその大きな要因だと考えられます。

 


2.外資系企業で働くことのデメリット

 

継続的な成果の追求

 

外資系企業には目標管理制度などで目標(ノルマ)が与えられることが多いです。その目標の達成度により評価されるのですが、その達成度が低くなると、先述した人員整理の対象となることがあります。ある程度、成果を出し続けなくてはなりません。

 

自己主張が必要

 

会議で黙っていると、よく「何故、お前は発言しないのか」と言われました。日本人としては、目上の人が居る場合は遠慮して発言しないことが多いと思いますが、外資系企業では通用しません。発言しないと自分の考えを持っていない、出来ない人だとみなされます。
周りはそのようにして自己をアピールする人が多いので、当然、そこで勝ち残るためには、周りを凌駕するくらいの自己主張が必要になります。

 

英語力がないと出世できない

 

外資系企業で働くには英語力は必須です。日本法人は海外のヘッドクォーター(本社)にレポートしますが、全て英語です。会議も英語で行われることが多いですし、英語がしゃべれないだけで、出来ない人だとみなされることもあります。
英語力がない人は、外資系企業はあきらめて、メリットが似ているスタートアップ企業に就職、転職することをお勧めします。

 

人員整理の対象となる

 

先述した成果を出せない、自己アピールできない、このような人は出来ない人として烙印を押されます。烙印を押すのに要する期間が短い会社もあれば長い会社もありますが、概ね、烙印を押されることになります。
そうすると降格やら減棒などがあり、外資系企業で働くメリットがなくなりますので、そういう人達は退職して行く事になります。

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3.日本企業で働くことのメリット

 

強烈なプレッシャーがない

 

日系企業の場合、明確なJDがある会社は少ないのではないでしょうか。つまり、期待される役割や成果が曖昧なのです。
その結果、何が起こるかというと、成果を出すまでの過程を評価することになります。
成果が出なくても、一生懸命頑張れば評価されたりします。
あとは目標設定の妥当性が低いのも日系企業の特徴かと思います。外資系企業同様、目標管理制度を実施している企業が
多いと思いますが、目標設定が上長によってばらばらのケースが多いです。

 

長期間働き続けられる

 

日本企業は人員整理を行うケースが少ないのも特徴です。特にホワイトカラーの人員整理は少ないと思います。
終身雇用、年功序列はだいぶ解消されてきていると思いますが、まだまだ色濃く残っていると思います。
短期的な成果に捕らわれず、長期間働き続けられることは大きなメリットだと思います。

 

横と縦の繋がり

 

外資系企業にもありますが、日本企業に顕著な例は学閥や入社年次の繋がりがあるということです。慶応三田会は企業の支部があります。
この繋がりが強固なため、私のように中途入社は非常に肩身の狭い思いをします。プロパー入社組はこの繋がりが居心地のよいものになるのだと思います。


4.日本企業で働くことのデメリット

 

給与が安い

 

先述したメリットの裏返しになりますが、外資系企業と違い、出来ない人も雇用し続けます。その結果、全般として、給与
水準が低くなります。
また、出来る人と出来ない人の給与差を大きくすると、不平不満が溜まるので、出来る人の給与も概ね低く設定されます。

 

スキル・能力が身に付かない

 

日本企業には変なしきたりが多く存在します。社長決裁の取り方、言い回しとか、社内調整方法など。このようなしきたりを学んで実践する事はその企業で働く上では有効ですが、外にでたら全く通用しません。
また、若いうちは丁稚奉公みたいな感覚が残っており、大きな仕事や難易度の高い仕事に従事する機会が少ないと思われます。外資系企業で働く人間と比較するとスキル・能力差がついてしまうケースが多いと思います。

 

 

5.今後の身の振り方について

 

今まで日系企業外資系企業のメリット、デメリットをまとめて来ましたが、最近はどんどんその垣根が低くなっているのだと思います。
日系企業年功序列や終身雇用はどんどん崩壊し、外資系企業のようなJDや成果で評価という方向に移っていくと思います。
つまり、日系企業で働けば長期安定ということが、神話になっていくと思われます。
そうなったときに困らないよう、中年サラリーマンは日々、外部で働く能力やスキルの開発を進めていかないといけないと思います。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとう御座いました。

 

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