中年サラリーマンの人生を豊かにするためのブログ

団塊ジュニア世代(40代)の中年サラリーマンが抱えるさまざまな悩み(副業や転職、健康など)について、ヒントになる情報を提供します。

中年サラリーマンの転職事情 40代で転職した人のリアルな体験談

40代を過ぎると転職もなかなか厳しくなりますよね。最近では転職エージェントに40代の転職専門チームが発足しているといった話も聞こえてきますが、実態はどうなのでしょうか?
今回は40代で転職した人の体験談をもとに転職で気を付けたいことについて記載していきたいと思います。

 

体験談をもとに40代の転職で注意したい事項をまとめます

 

 


1.体験談①Aさん 47歳(人事コンサル会社⇒人材紹介会社)

 

Aさんは40代後半に入り、このまま60歳まで人事のコンサルタントとして日々を過ごしていくことに体力的、精神的にもつのかどうか、疑問を感じ、思い切って人材紹介会社に転職しました。

 

人材紹介会社では役員候補として採用をされ、Aさんは実績を残して役員になることを目指し、日々の業務に取り組んでいました。給与はコンサル会社時代よりは多少下がりましたが、転職先の人材紹介会社では他の社員に比べ高給でした。

 

ところが、入社して3ヶ月も経つと、いろいろと疑問が生じてきたのでした。それは会社の雰囲気です。コンサル時代には感じなかった保守的な雰囲気がAさんを苦しめました。成果を出して役員に上り詰めようとAさんは頑張りますが、Aさんの周りの多くの社員は新しいことにチャレンジするのに保守的でした。
経営陣はAさんに高い給与を払っているので、新しい事に取り組みしっかりと成果を出して欲しいとAさんを鼓舞します。
Aさんも面接の時に、改革リーダーとしてのコンサル時代の実績をアピールしていました。

 

また、給与面でのひがみも聞こえてくるようになりました。どこからか分からないのですが、Aさんが他の社員よりも多く給料をもらっているという噂が流れ出したのです。もう、そこから、Aさんのやる事全てに対して色眼鏡で見られるようになりました。

 

今もAさんは人材紹介会社で働いています。ただ、入社当初の役員を目指すという前向きな発言は聞こえてきません。Aさんは今後どのように過ごしていくのでしょうか?

 

2.体験談②Bさん 42歳(日系一部上場企業⇒中堅ITサービス会社)

 

Bさんは日系の一部上場企業から中堅のITサービス会社に転職をしました。転職理由は一部上場企業では自分のやりたい仕事ができない、もっとやりがいのある仕事がしたいと言いうものでした。Bさんは日系企業で新規のサービス企画を行っていましたが、辞令で経理部に異動になりました。経理部では業務の見直しを任せれていましたが、本人は与えられた業務に興味がなく、転職の機会を探っていました。そんなBさんに中堅のITサービス会社は、新規サービスの企画というポジションを用意しました。給与は若干あがりますし、やりたかった新規事業の仕事ができる、Bさんは喜んで転職しました。

 

それから、1ヶ月。Bさんに話を聞くとAさん同様、Bさんも暗い顔をしています。Bさんはやりたい仕事ができるものの、残業が多く、実際に働いている時間給で見たら前職の方が高かったというのです。おまけに退職金もないというのです。
仕事の内容は面白いのですが、18時過ぎに取引先から会社に戻ってくると、家路に向かうサラリーマンとすれ違い、ため息を漏らすそうです。「はあ、俺はこれから仕事なのに・・・。以前の俺なら、18時に退社して家族団らんができたのに」

 

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3.転職で全てが満たされるわけではない

 

Aさんは将来への不安から役員への道を目指して転職しましたが、会社になじめずに苦戦中です。Bさんはやりがいのある仕事ができているものの、日系企業と比した仕事量に参っています。

この2つの事例から分かることは、今の会社で抱えている不満を解消しようと転職したら、転職先で新たな不満が出てきてしまうということです。今の会社で充足されていたことが新しい会社では満たされずに、不満事項になってしまうこともあるのです。

Aさんであれば会社の雰囲気や同僚との関係、Bさんであれば仕事量です。

 

転職すれば、全てが解決できるわけではありません。。40代での転職は、気に入らないからまた転職するという風にはいきません。よくよく考えた上で行動してください。

 

4.失敗しない転職をするために

 

転職で失敗してしまう原因は、転職先に求めることの優先順位をきちんと付けられていない、転職先のことをよく知らないということにつきます。
これだけは譲れない、これだけ改善されればあとの事項は不備があってもしょうがないというように、転職で求める要求の優先順位を付けて置くことをおすすめします。

<転職先への要求事項(例)>
・従事する仕事内容
・給与や賞与などの金銭的な報酬
・ポストや役職
・労働環境(勤務場所、勤務時間)
・福利厚生、人事制度
・転職先の職場の雰囲気 等

 

転職先に求める事項の優先順位付けができたら、あとはそれぞれの事項についての情報を収集することになります。40代で転職するとなると最後の会社になるかもしれないですよね。きちんと、転職先のことを調べること、これが失敗しない転職のポイントです。

 

まずは人材紹介会社で、上記の優先事項について、担当の方にきちん聞くことです。この際に注意すべきことはより具体的に聞くということです。例えば、「今勤めている会社ではプロパーの人が多く、転職者は役職に就けるケースが少なくなっています。転職先ではそのようなことはありませんでしょうか。転職者の締める役職者の比率を教えていただけますか?また、直近の転職者が役職に就いたケースについて教えていただけますか」みたいな感じです。どこまで答えてくれるかは分かりませんが、質問をそのようなことはありませんでしょうかで止めてしまうと、「そのようなことはないです」としか答えてくれません。より、具体的な質問をすることで、見えてくることがあります。不明な点とか気になる点とか、積極的に聞き出すようにしてください。

 

 


その会社に知人は居ますか?知人がいるなら直接聞いてみるとよいと思います。知人がいなければ、下記の口コミサイトをくまなく読むことをお勧めします。ガセネタや主観が多いですが、懸念事項は良く分かります。ここで情報を得て、具体的な内容について人材紹介会社に調べてもらうというのが、最もお勧めの情報収集手段です。

転職先の口コミはVorkersで調べてください。

https://www.vorkers.com/

 


5.転職以外の道もある

 

30代ならともかく、40代の転職は大きなリスクを抱えることになります。AさんもBさんもまた転職するとなるとさらに大変になります。

 

政府は多様な働き方を推進しており、副業や兼業のモデルケースも増えてきています。
副業や兼業をする上での制約はまだまだありますが、小さく始めてみる副業もいっぱいあります。
大きなリスクを抱える転職を考える前に、副業の道はないか、一度自問されることをお勧めします。

 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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