中年サラリーマンの人生を豊かにするためのブログ

団塊ジュニア世代(40代)の中年サラリーマンが抱えるさまざまな悩み(副業や転職、健康など)について、ヒントになる情報を提供します。

サラリーマンの安定って何?

皆さん、下町ロケット見ていますか?私は毎回、佃社長の熱い言葉に心動かされなら、食い入るように見ています。
そんな下町ロケットの第4話で、銀行出身の殿村さんが興味深い話をされました。
「サラリーマンは毎月の給料は安定しているけど、心の安定はない」という言葉、多くのサラリーマンがその通りと思ったのではないでしょうか。
記念すべき本ブログの第1回目はサラリーマンの安定について語りたいと思います。
皆さんが一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

 

 

1.雇用の安定

日本企業といえば、終身雇用・年功序列が特徴でしたが、そのような会社はどんどん減ってきていると思います。
大手電気メーカーでは大幅な人員削減が進められています。今は東京オリンピック前で経済も好調ですが、消費税増税後、東京オリンピック後は日本経済も厳しい局面にさらされるかもしれません。その時は雇用の安定も脅かされるかもしれません。

以下の図は平均勤続年数のグラフです。

 

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厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

1976年から右肩あがりで勤続年数があがっているように見えます。

ところが、年齢別の男性の勤続年数をみると状況は大きく変わってきます。

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厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

平均勤続年数が伸びているのは50歳以上の労働者ばかり。特に昨今は社会保障の関係もあり、定年年齢が伸びているので、60歳以上の勤続年数が大幅に伸びているのです。

一方で50歳未満の労働者の平均勤続年数は減少傾向にあるのです。

これを見て、一概に雇用の安定が脅かされているという訳にはいきませんが、良い会社に入って、定年まで勤めるという労働観は終焉を迎えるかもしれません。

よりよい職場や給与を得るために、会社外でも通用するスキル(エンプロイアビティ)を習得することが必要になるかもしれませんね。

 

2.給与の安定

昔から給与は年齢とともに上がると思われてきました。定期昇給という考え方ですね。定期昇給とは一定の条件(勤続年数等)を満たした労働者に対して、賃金カーブに基づいて昇給させることです。
ところが、この考え方も崩壊し始めています。私が働いている会社はいわゆる典型的な日本企業ですが、昨今、人事制度を見直し、資格等級制度から役職と業績に基づく給与体系へと変更になりました。

こちらは、1976年、1995年、2017年の賃金カーブです。

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厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

 

概ね50歳から54歳で賃金カーブがピークを迎えるという点は共通していますが、重要な事は2017年の賃金カーブが1995年よりも低いということです。
給与の上昇カーブが低くなっており、年齢とともに給与の増加率が低くなっています。

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厚生労働省 「毎月勤労統計調査」

こちらは平均月収の推移表です。こちらも1997年の42万をピークに2017年は36万まで減少しています。

殿村さんは給与の安定はあると仰っていますが、給与は減少傾向にあります。

 

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3.仕事の安定

おおよその企業では30台中頃から係長や課長といった役職に就く人が多いと思います。一方で役職につけない人もいっぱい
居ます。最近のSPAの記事では、中年の平社員で役職なしの方が気楽で良いといった記事もありましたが、
中年サラリーマンでも役職についていないという人も数多くいると思います。
年下の上司が居るということも珍しくないですよね。
仕事の内容も決して安定していません。ずっと営業の仕事をしていた人がある時、急に総務部に異動になったりとかよくありますよね。これでは、自身のキャリアをアップすることができず、先ほど述べたエンプロイアビリティを築くことは難しいですよね。

昇進している人を見ると、お偉いさんにおべっかを使っている人が多くないですか?
これって、その会社内でしか通用しないスキルなんですが、こういう人のほうが会社では重宝されたりします。
会社の論理とかそういうものですね。好きな人はいいのでしょうが、私は無理ですね。
あと、多いのは同僚や先輩などの妬み。仕事がうまくいくと足を引っ張ろうとする輩が必ずいます。程度論こそあれ、どの会社にも確実に居ます。
これが本当に厄介。影で言うだけならいいのですが、こういうのに限って社内政治が上手で、足を引っ張ります。
「頭に来てもアホとは戦うな」、まさにこの本の通りです。

このように、殿村さんがいう「心の安定がない」というのは、仕事の安定がないということと同義なのかもしれません。


4.サラリーマンは安定なのか

以上、3つの安定を見てきたのですが、サラリーマンは安定と言えるのでしょうか?
答えは低位安定なんだと思います。
会社や人生に何を求めているかは、人によって千差万別だと思います。ただ、どのような価値観を持っていても、サラリーマンでいると最低限の安定は確保できるということなのでしょう。
雇用はよっぽどへまをしない限り安定、給与も上がりはしないが安定、仕事はつまらないが安定、まあ、こういった所だと思います。

 

5.あなたは低位の安定を求めますか

問題はここからです。低位安定のサラリーマンをあなたは受け入れますか?それとも、打破しようとしますか?
これによって、大きく選択肢が変わります。
低位安定のサラリーマンでも良しとするならば、家族や趣味などプライベートを充実させるということもできるでしょう。
趣味やプライベートを充実させることで、きっと実りある人生を送ることができると思います。
一方、現状を打破しようとするならば、会社を変えるか、環境を変えるかになると思います。
会社を変える、これは、はっきりいって無理です。会社を変えるためには権力を持たなければなりません。
今権力を持っている人は今の仕組みで偉くなったので、今の仕組みを変える事にインセンティブがありません。
よって、会社を変えるというのは相当難しいことになります。
そこに注力するぐらいなら、環境を変えるほうが望ましいと思います。

 

6.より実りある人生を送るために

人生1度です。もし、あなたがサラリーマンの低位安定を受け入れられなければ、行動を起こすべきです。
今年は副業元年。リスクを負わずに副業で新たな道を探してもいいでしょう。
また、従来型の転職を狙ってもいいでしょう。
何歳でも遅くありません。まずは1歩を踏み出すことが重要だと思います。

 

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